セットアップ超要約(最短経路)
GPO 1本で、次の3か所に設定します。詳細は第3章を参照してください。
適用後の確認(最短)
- 対象 OU に GPO をリンク →
gpupdate /forceまたは再ログオン check_extension_registry.batを実行(HKLM=ExtensionSettings / HKCU=policy が [OK])- ブラウザで
chrome://policy/edge://policyを再読み込み → 拡張機能オプションページで値確認(反映されなければ ↻ リフレッシュ)
第1章 概要
本資料の目的
本資料は、ブラウザ拡張機能を Active Directory の GPO(グループポリシー)で一括配布するためのセットアップガイドです。GPMC の Registry Preferences(レジストリの基本設定)とログオンスクリプトを使った配信手順を中心に記載します。対象読者
IT 管理者(Active Directory 管理者)、情報システム部門の担当者を想定しています。前提条件
通信先は以下を許可してください。
拡張機能 ID
同梱ファイル
第2章 構成の全体像
セットアップはレジストリ(GPO Preferences / 基本設定)とユーザー環境変数(ログオンスクリプト)の2層で構成されます。第3章 GPO 設定手順
GPO エディター用語(英語 UI / 日本語 UI)
本資料では English(日本語)の形式で表記します。GPMC の表示言語に応じて、左側の該当項目を辿ってください。
GPO パスの読み方: Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Preferences(基本設定)→ … のように、矢印の左から順に GPO エディターのツリーを辿ります。
3.1 管理画面からの値取得
当サービスにログインし、「設定 > 組織 > ブラウザ拡張機能 > 拡張機能のポリシー」を開きます。ApiKey、CreatedDate、OrganizationID の3値を控えます(全端末共通の固定値)。3.2 GPO の作成
- GPMC を開き、対象 OU にリンクする新規 GPO を作成します(例:
Admina Extension)。 - 検証 OU で先にリンクし、問題なければ本番 OU に展開します。
3.3 Computer Configuration(コンピューターの構成)— ExtensionSettings(HKLM)
GPO パス: Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Preferences(基本設定)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Registry(レジストリ) 共通設定: Hive = HKEY_LOCAL_MACHINE、Action(操作)= Update(更新)
3.3.1 Chrome — ExtensionSettings
Key Path:Software\Policies\Google\Chrome\ExtensionSettings\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold


3.3.2 Edge — ExtensionSettings
Key Path:Software\Policies\Microsoft\Edge\ExtensionSettings\flggmhlpipcopffjfkpgkoljghfkmfcg
ExtensionSettings は HKLM と HKCU の両方に書くと競合して片方が無視されます(※3)。必ず Computer Configuration(コンピューターの構成 / HKLM)のみに配置してください。
3.4 User Configuration(ユーザーの構成)— 3rdparty/policy(HKCU)
GPO パス: User Configuration(ユーザーの構成)→ Preferences(基本設定)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Registry(レジストリ) 共通設定: Hive = HKEY_CURRENT_USER、Action(操作)= Update(更新)
3.4.1 Chrome — 3rdparty/policy
Key Path:Software\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy





3.4.2 Edge — 3rdparty/policy
Key Path:Software\Policies\Microsoft\Edge\3rdparty\extensions\flggmhlpipcopffjfkpgkoljghfkmfcg\policy
Chrome と同じ5項目(Value name / Value type / Value data は同一)を Edge 用 Key Path で作成します。3rdparty/policy を Computer Configuration(コンピューターの構成 / HKLM)側にも書かないでください(※4)。
3.5 Logon Script(ログオンスクリプト)— USEREMAIL 環境変数
UserEmail を %USEREMAIL% 参照で配信する場合、各ユーザーのログオン時に USEREMAIL 環境変数を設定する Logon Script(ログオンスクリプト)が必要です(※5)。 GPO パス: User Configuration(ユーザーの構成)→ Policies(ポリシー)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Scripts (Logon/Logoff)(スクリプト)→ Logon(ログオン)
手順:
-
Set-UserEmailEnv.bat の DomainPart を自社ドメイン名(例:
example.com)に編集します。 -
SYSVOL の
scripts\admina\に配置します。 -
上記 GPO パスで Logon スクリプトに登録します。

3.6 GPO の適用
- GPO を対象 OU にリンクします。
- 検証端末で
gpupdate /forceを実行、または再ログオンします。 - 第4章の手順で
check_extension_registry.batを実行します。
3.7 代替: Startup Script(スタートアップスクリプト)方式
Registry Preferences(基本設定のレジストリ)の代わりに edge_chrome_extension.bat を SYSVOL に配置し、次の GPO パスで Startup(スタートアップ)スクリプトとして登録する方法もあります。 Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Policies(ポリシー)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Scripts(スクリプト)→ Startup(スタートアップ) bat 内の定数を編集してください。
Logon Script(ログオンスクリプト / 3.5)による USEREMAIL 設定は引き続き必要です。
第4章 動作確認
4.1 チェックスクリプトによる確認
check_extension_registry.bat を対象ユーザーで実行します(読み取り専用)。
正常時の判定基準:
Summary の 14 found / 14 missing は HKCU と HKLM の両方をスキャンするため正常です。「意図的に未配置」の [—] はエラーではありません。
検証環境での想定出力例を以下に示します。
4.2 ブラウザでのインストール確認
レジストリ設定が正しくても、ブラウザへの反映にはタイムラグがあります。
すぐに確認したい場合は、次の2ステップを順に実施してください。
- ポリシーページで明示的に再読み込み(4.2.1)
- 拡張機能のオプションページを開き、反映されていなければリフレッシュ(↻)を押す(4.2.2)
4.2.1 ポリシーの明示的再読み込み
Chrome-
アドレスバーに
chrome://policyを入力して開きます。 - ポリシーを再読み込み をクリックします。
-
画面下部の Extension policies に各値(ApiKey、OrganizationID、UserEmail 等)が OK で表示されることを確認します。

-
アドレスバーに
edge://policyを入力して開きます。 -
ポリシーの再読み込み をクリックします。

edge://policy には 3rdparty/policy セクションは表示されません(既知の仕様)。ポリシーの再読み込みは実施してください。値の確認は 4.2.2 のオプションページで行います(※7)。
4.2.2 拡張機能オプションページでの確認
Chrome- ツールバーの拡張機能アイコン → 拡張機能の ︙(その他)→ オプション を開きます。
- 拡張機能メニューに「管理者によりインストールされています」と表示されていることを確認します。
-
オプションページで以下を確認します。
- メールアドレスに Managed タグが付き、値が入っている
- 組織IDに管理画面の値が入っている
- 画面上部にエラー表示がない
-
値が空のままの場合は、ページ右下のリフレッシュ(↻)を1回押します。

- ツールバーの拡張機能アイコン → 拡張機能の ︙(その他)→ 拡張機能のオプション を開きます。
- Chrome と同様にメールアドレス(Managed)・組織ID・エラーなしを確認します。
-
反映されていなければページ右下のリフレッシュ(↻)を1回押します。

4.2.3 拡張機能一覧での確認(参考)
- Chrome:
chrome://extensions - Edge:
edge://extensions
4.3 Diag データ(調査用)
オプションページ右下の Diagnostic Data から調査用ログを取得できます。不通時は第5章を参照してください。第5章 疎通確認・データ確認
5.1 データ到達確認
最大30分程度で「インテグレーション > イベントログ」に Chrome / Edge ソースのエントリが現れます。5.2 不通時
拡張機能アイコン → 設定(⚙️)で警告の有無を確認します。詳細はDiag データの確認方法をご参照ください。5.3 ネットワーク確認
第6章 技術解説
※1 ExtensionSettings = HKLM、3rdparty/policy = HKCU
ExtensionSettings はマシン単位の設定、3rdparty/policy の UserEmail はユーザーごとに異なるため User Configuration(ユーザーの構成 / HKCU)に配置します。※2 Action = Update
存在しなければ作成、存在すれば上書きします。Replace はキーごと再作成するため副作用があります。※3 ExtensionSettings の HKLM/HKCU 競合
HKLM と HKCU の両方にある場合、HKLM 側のみ採用されます。※4 3rdparty/policy の HKLM/HKCU 競合
同じ値名が両方にあると HKLM が優先されます。※5 UserEmail を環境変数参照にする理由
Computer Configuration(コンピューターの構成)適用時は SYSTEM コンテキストのため USEREMAIL が展開されません。User Configuration(ユーザーの構成)+ Logon Script(ログオンスクリプト)の組み合わせが必要です。※6 HKCU\Software\Policies の権限
GPO Preferences(User Configuration / ユーザーの構成)のみが HKCU\Software\Policies に書き込めます。Logon Script(ログオンスクリプト)で書けるのは USEREMAIL 環境変数までです。※7 edge://policy に 3rdparty/policy が表示されない
値自体は拡張機能に届いています。Appendix A.2 を参照してください。第7章 アンインストール
GPO から項目を外すだけでは、レジストリ値が端末に残ります(GPP の「タトゥー」効果)。7.1 方法A: GPO Delete アクション(推奨)
Logon Script(ログオンスクリプト)も GPO から削除してください。
7.2 方法B: アンインストール bat
edge_chrome_extension_uninstall.bat を管理者権限で実行します。HKLM / HKCU 両方のキーと USEREMAIL 環境変数を削除します。実行後、chrome://policy / edge://policy で「ポリシーを再読み込み」を実行してください。
Appendix A ブラウザ上でのポリシー確認方法
詳細な手順とスクリーンショットは第4.2章を参照してください。A.1 Chrome: chrome://policy
「ポリシーを再読み込み」後、Extension policies セクションで Scope(Machine / User)と各値の Status(OK)を確認できます。A.2 Edge: 3rdparty/policy の確認
edge://policy では 3rdparty/policy は表示されません。第4.2.2 のオプションページ、または以下で確認してください。
- 方法1:
check_extension_registry.batで HKCU 側の値を確認します。 - 方法2: Service Worker コンソール(
edge://extensions→ 開発者モード → Service Worker を検査)でchrome.storage.managed.get(null, (data) => console.log(data))を実行します。

