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2026年6月 改訂 — Active Directory GPO 配布専用

セットアップ超要約(最短経路)

GPO 1本で、次の3か所に設定します。詳細は第3章を参照してください。 適用後の確認(最短)
  1. 対象 OU に GPO をリンク → gpupdate /force または再ログオン
  2. check_extension_registry.bat を実行(HKLM=ExtensionSettings / HKCU=policy が [OK])
  3. ブラウザで chrome://policy / edge://policy を再読み込み → 拡張機能オプションページで値確認(反映されなければ ↻ リフレッシュ)
ApiKey / CreatedDate / OrganizationID は当サービスの管理画面から取得します。Logon Script は UserEmail を直接指定する場合は不要です。

第1章 概要

本資料の目的

本資料は、ブラウザ拡張機能を Active Directory の GPO(グループポリシー)で一括配布するためのセットアップガイドです。GPMC の Registry Preferences(レジストリの基本設定)とログオンスクリプトを使った配信手順を中心に記載します。

対象読者

IT 管理者(Active Directory 管理者)、情報システム部門の担当者を想定しています。

前提条件

通信先は以下を許可してください。

拡張機能 ID

同梱ファイル

第2章 構成の全体像

セットアップはレジストリ(GPO Preferences / 基本設定)とユーザー環境変数(ログオンスクリプト)の2層で構成されます。

第3章 GPO 設定手順

GPO エディター用語(英語 UI / 日本語 UI)

本資料では English(日本語)の形式で表記します。GPMC の表示言語に応じて、左側の該当項目を辿ってください。 GPO パスの読み方: Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Preferences(基本設定)→ … のように、矢印の左から順に GPO エディターのツリーを辿ります。

3.1 管理画面からの値取得

当サービスにログインし、「設定 > 組織 > ブラウザ拡張機能 > 拡張機能のポリシー」を開きます。ApiKey、CreatedDate、OrganizationID の3値を控えます(全端末共通の固定値)。

3.2 GPO の作成

  1. GPMC を開き、対象 OU にリンクする新規 GPO を作成します(例: Admina Extension)。
  2. 検証 OU で先にリンクし、問題なければ本番 OU に展開します。
以降、同一 GPO 内で Computer Configuration(コンピューターの構成)と User Configuration(ユーザーの構成)の両方を設定します。

3.3 Computer Configuration(コンピューターの構成)— ExtensionSettings(HKLM)

GPO パス: Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Preferences(基本設定)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Registry(レジストリ) 共通設定: Hive = HKEY_LOCAL_MACHINE、Action(操作)= Update(更新) Computer Configuration の Registry(レジストリ)一覧

3.3.1 Chrome — ExtensionSettings

Key Path: Software\Policies\Google\Chrome\ExtensionSettings\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold Chrome installation_mode の設定例 Chrome update_url の設定例

3.3.2 Edge — ExtensionSettings

Key Path: Software\Policies\Microsoft\Edge\ExtensionSettings\flggmhlpipcopffjfkpgkoljghfkmfcg ExtensionSettings は HKLM と HKCU の両方に書くと競合して片方が無視されます(※3)。必ず Computer Configuration(コンピューターの構成 / HKLM)のみに配置してください。

3.4 User Configuration(ユーザーの構成)— 3rdparty/policy(HKCU)

GPO パス: User Configuration(ユーザーの構成)→ Preferences(基本設定)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Registry(レジストリ) 共通設定: Hive = HKEY_CURRENT_USER、Action(操作)= Update(更新) User Configuration の Registry(レジストリ)一覧

3.4.1 Chrome — 3rdparty/policy

Key Path: Software\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy ApiKey の設定例 CreatedDate の設定例 OrganizationID の設定例 UserEmail の設定例 UserPC の設定例

3.4.2 Edge — 3rdparty/policy

Key Path: Software\Policies\Microsoft\Edge\3rdparty\extensions\flggmhlpipcopffjfkpgkoljghfkmfcg\policy Chrome と同じ5項目(Value name / Value type / Value data は同一)を Edge 用 Key Path で作成します。3rdparty/policy を Computer Configuration(コンピューターの構成 / HKLM)側にも書かないでください(※4)。

3.5 Logon Script(ログオンスクリプト)— USEREMAIL 環境変数

UserEmail を %USEREMAIL% 参照で配信する場合、各ユーザーのログオン時に USEREMAIL 環境変数を設定する Logon Script(ログオンスクリプト)が必要です(※5)。 GPO パス: User Configuration(ユーザーの構成)→ Policies(ポリシー)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Scripts (Logon/Logoff)(スクリプト)→ Logon(ログオン) 手順:
  1. Set-UserEmailEnv.bat の DomainPart を自社ドメイン名(例: example.com)に編集します。
  2. SYSVOL の scripts\admina\ に配置します。
  3. 上記 GPO パスで Logon スクリプトに登録します。 ログオンスクリプトの登録例
UserEmail にメールアドレスを直接指定する場合は Logon Script(ログオンスクリプト)は不要です。

3.6 GPO の適用

  1. GPO を対象 OU にリンクします。
  2. 検証端末で gpupdate /force を実行、または再ログオンします。
  3. 第4章の手順で check_extension_registry.bat を実行します。

3.7 代替: Startup Script(スタートアップスクリプト)方式

Registry Preferences(基本設定のレジストリ)の代わりに edge_chrome_extension.bat を SYSVOL に配置し、次の GPO パスで Startup(スタートアップ)スクリプトとして登録する方法もあります。 Computer Configuration(コンピューターの構成)→ Policies(ポリシー)→ Windows Settings(Windows の設定)→ Scripts(スクリプト)→ Startup(スタートアップ) bat 内の定数を編集してください。 Logon Script(ログオンスクリプト / 3.5)による USEREMAIL 設定は引き続き必要です。

第4章 動作確認

4.1 チェックスクリプトによる確認

check_extension_registry.bat を対象ユーザーで実行します(読み取り専用)。 正常時の判定基準: Summary の 14 found / 14 missing は HKCU と HKLM の両方をスキャンするため正常です。「意図的に未配置」の [—] はエラーではありません。 検証環境での想定出力例を以下に示します。
GPO では Value name を UserPC で登録しますが、チェックスクリプトは UserPc 名で参照します。レジストリ上の実値が [OK] で表示されていれば問題ありません。

4.2 ブラウザでのインストール確認

レジストリ設定が正しくても、ブラウザへの反映にはタイムラグがあります。 すぐに確認したい場合は、次の2ステップを順に実施してください。
  1. ポリシーページで明示的に再読み込み(4.2.1)
  2. 拡張機能のオプションページを開き、反映されていなければリフレッシュ(↻)を押す(4.2.2)

4.2.1 ポリシーの明示的再読み込み

Chrome
  1. アドレスバーに chrome://policy を入力して開きます。
  2. ポリシーを再読み込み をクリックします。
  3. 画面下部の Extension policies に各値(ApiKey、OrganizationID、UserEmail 等)が OK で表示されることを確認します。 Chrome の chrome://policy でポリシーを再読み込みする画面
Edge
  1. アドレスバーに edge://policy を入力して開きます。
  2. ポリシーの再読み込み をクリックします。 Edge の edge://policy でポリシーを再読み込みする画面
Edge の edge://policy には 3rdparty/policy セクションは表示されません(既知の仕様)。ポリシーの再読み込みは実施してください。値の確認は 4.2.2 のオプションページで行います(※7)。

4.2.2 拡張機能オプションページでの確認

Chrome
  1. ツールバーの拡張機能アイコン → 拡張機能の ︙(その他)→ オプション を開きます。
  2. 拡張機能メニューに「管理者によりインストールされています」と表示されていることを確認します。
  3. オプションページで以下を確認します。
    • メールアドレスに Managed タグが付き、値が入っている
    • 組織IDに管理画面の値が入っている
    • 画面上部にエラー表示がない
  4. 値が空のままの場合は、ページ右下のリフレッシュ(↻)を1回押します。 Chrome の拡張機能オプションページでの確認画面
Edge
  1. ツールバーの拡張機能アイコン → 拡張機能の ︙(その他)→ 拡張機能のオプション を開きます。
  2. Chrome と同様にメールアドレス(Managed)・組織ID・エラーなしを確認します。
  3. 反映されていなければページ右下のリフレッシュ(↻)を1回押します。 Edge の拡張機能オプションページでの確認画面

4.2.3 拡張機能一覧での確認(参考)

  • Chrome: chrome://extensions
  • Edge: edge://extensions
拡張機能が「組織によってインストール済み」(Chrome)/「管理者によりインストールされています」(Edge)と表示されていれば、強制インストール自体は成功しています。

4.3 Diag データ(調査用)

オプションページ右下の Diagnostic Data から調査用ログを取得できます。不通時は第5章を参照してください。

第5章 疎通確認・データ確認

5.1 データ到達確認

最大30分程度で「インテグレーション > イベントログ」に Chrome / Edge ソースのエントリが現れます。

5.2 不通時

拡張機能アイコン → 設定(⚙️)で警告の有無を確認します。詳細はDiag データの確認方法をご参照ください。

5.3 ネットワーク確認

第6章 技術解説

※1 ExtensionSettings = HKLM、3rdparty/policy = HKCU

ExtensionSettings はマシン単位の設定、3rdparty/policy の UserEmail はユーザーごとに異なるため User Configuration(ユーザーの構成 / HKCU)に配置します。

※2 Action = Update

存在しなければ作成、存在すれば上書きします。Replace はキーごと再作成するため副作用があります。

※3 ExtensionSettings の HKLM/HKCU 競合

HKLM と HKCU の両方にある場合、HKLM 側のみ採用されます。

※4 3rdparty/policy の HKLM/HKCU 競合

同じ値名が両方にあると HKLM が優先されます。

※5 UserEmail を環境変数参照にする理由

Computer Configuration(コンピューターの構成)適用時は SYSTEM コンテキストのため USEREMAIL が展開されません。User Configuration(ユーザーの構成)+ Logon Script(ログオンスクリプト)の組み合わせが必要です。

※6 HKCU\Software\Policies の権限

GPO Preferences(User Configuration / ユーザーの構成)のみが HKCU\Software\Policies に書き込めます。Logon Script(ログオンスクリプト)で書けるのは USEREMAIL 環境変数までです。

※7 edge://policy に 3rdparty/policy が表示されない

値自体は拡張機能に届いています。Appendix A.2 を参照してください。

第7章 アンインストール

GPO から項目を外すだけでは、レジストリ値が端末に残ります(GPP の「タトゥー」効果)。

7.1 方法A: GPO Delete アクション(推奨)

Logon Script(ログオンスクリプト)も GPO から削除してください。

7.2 方法B: アンインストール bat

edge_chrome_extension_uninstall.bat を管理者権限で実行します。HKLM / HKCU 両方のキーと USEREMAIL 環境変数を削除します。実行後、chrome://policy / edge://policy で「ポリシーを再読み込み」を実行してください。

Appendix A ブラウザ上でのポリシー確認方法

詳細な手順とスクリーンショットは第4.2章を参照してください。

A.1 Chrome: chrome://policy

「ポリシーを再読み込み」後、Extension policies セクションで Scope(Machine / User)と各値の Status(OK)を確認できます。

A.2 Edge: 3rdparty/policy の確認

edge://policy では 3rdparty/policy は表示されません。第4.2.2 のオプションページ、または以下で確認してください。
  • 方法1: check_extension_registry.bat で HKCU 側の値を確認します。
  • 方法2: Service Worker コンソール(edge://extensions → 開発者モード → Service Worker を検査)で chrome.storage.managed.get(null, (data) => console.log(data)) を実行します。

Appendix B Q&A

Q. GPO からリンクを外すだけで拡張機能は消える?

A. 消えません。第7章の Delete アクション、または edge_chrome_extension_uninstall.bat で明示的に削除してください。

Q. check スクリプトで “Some values are missing” と出る

A. GPO 推奨構成では HKCU 側の ExtensionSettings と HKLM 側の 3rdparty/policy が [—] になるのが正常です(第4.1章参照)。

Q. レジストリは OK だがブラウザに拡張機能が出ない

A. 拡張機能のダウンロードとポリシー読み込みにタイムラグがあります。第4.2章の手順(ポリシー再読み込み → オプションページのリフレッシュ ↻)を試してください。

Q. whoami /upn が使えない環境では?

A. Set-UserEmailEnv.bat の DomainPart を正しく設定してください。

Q. SKYSEA 等が ExtensionSettings を使っている場合

A. 拡張機能 ID が異なるためサブキー単位では共存できます。読み取り元ハイブ(HKLM / HKCU)を資産管理ソフトと揃えてください。
最終更新日 2026年7月29日