この記事は 2026 年 9 月時点の情報です。
全面刷新の背景:手動更新の一覧の限界
Adminaが連携できるSaaSは現在443サービス。ヘルプセンターの一覧には、連携停止中の14サービスを含めて457サービスを掲載しています。 これだけの情報を人の手で正確に保ち続けるのは、正直なところ無理があります。これまで一覧は外部の表サービス(Airtable)にデータを持ち、それをページに埋め込む形で運用していました。連携仕様の追加・変更のたびに手動で表を更新する必要があり、実際に掲載内容と連携仕様のずれが発生していました。 私はヘルプセンターの体験も含めてサービス提供だと考えています。プロダクトを使う上で、「分からないことがあったらすぐ調べられる」場所の出来はとても重要です。その1つとして「このSaaSってAdminaと連携できるのかな?」と思ったとき、画面で簡単に調べられること、AIに聞いて調べられること。その体験を作るために今回刷新しました。
連携可能SaaS一覧を「Google」で絞り込んだ画面
一覧画面でできるようになったこと
作り直した一覧では、次のことができるようになりました。- サービス名で検索:名前の一部を入力するだけで絞り込めます
- 連携モードで絞り込み:APIキー、ID・パスワード、OAuthなどの方式で絞り込めます
- 対応機能で絞り込み:アカウント作成やコスト管理など、使いたい機能で絞り込めます
- 「連携停止中を除く」トグル:現在使えるサービスだけを表示できます
- 拡大表示:行数・列数の多い表を画面いっぱいに広げて確認できます
- 絞り込み状態のURL共有:URLが自動で変わるため「MDM連携が可能なSaaS一覧」を同僚に送ったり社内資料に貼ったりできます
記載内容の正確性の総点検
見た目だけでなく書かれている中身も総点検しました。- 取得データの全件照合:実際の連携仕様と照らし合わせ、記載と実態が食い違う項目(例:一部サービスのメールアドレス)をAIも使って全件確認・修正しました
- 一覧と個別ページの完全一致:一覧にあるが個別ページがない、個別ページだけあって一覧へ掲載されていない、といった漏れをすべて解消しました
- 連携停止リストの実態反映:稼働中なのに停止扱いになっていたサービス、停止中なのに一覧へ載っていなかったサービスを、すべて実態に合わせて修正しました

15Five の個別ページの「連携仕様」とサイドメニューの「連携停止中」バッジ
自動同期でずれない一覧へ
今回の刷新でいちばん重要なのが、連携情報の更新をAIによって自動化したことです。 これまでの手動転記をやめ、連携情報をプロダクトコードから自動で収集して一覧へ反映する形に変えました。これにより、人の更新作業が不要になっただけでなく、「更新し忘れて実装とヘルプセンターの情報がずれる」という事態が構造的に起きにくくなりました。AIにとっても調べやすいヘルプセンター
もう1つの大きなポイントはAI対応です。 Adminaのヘルプセンターは、MintlifyというAIフレンドリーなドキュメンテーションサービスで構築し直しました。特徴的なのは、一般的なWebサイトのようにAIがHTMLを解析するのではなく、AIからのアクセスにはマークダウンが返り、ページの内容を把握しやすくなっていることです。 つまり、AIにとっても「調べやすい」ヘルプセンターになっているということです。 例えば、自社で使っている(使いたい)SaaS名をAIに渡して質問するだけで、対応状況をまとめてくれるようになりました。
Gemini に SaaS 名を7つ渡して対応状況を尋ねた回答
まとめ:ヘルプセンターの体験もサービスの一部
- 一覧が検索・絞り込み・URL共有・拡大表示に対応し、人にとって使いやすくなりました
- 記載内容を全件見直し、コードとの自動同期で実装とヘルプセンターの情報がずれにくくなりました
- AIフレンドリーな構造により、AIに聞いて連携可否を調べられるようになりました

