Skip to main content
公開日: 2026 年 9 月 16 日
この記事は 2026 年 9 月時点の情報です。
Adminaのヘルプセンターには、連携できるSaaSを網羅した連携可能SaaS一覧のページがあります。実はこの一覧、これまでは手動更新の埋め込み表で運用しており、掲載内容が実際の連携仕様とずれてしまう課題を抱えていました。今回この一覧をゼロから作り直しました。検索・絞り込みの使いやすさ、記載内容の正確さ、AIからの調べやすさという観点で、改善内容と新しい一覧の活用方法を紹介します。
「このSaaS、Adminaと連携できる?」という疑問から2つのルートに分かれる図。画面で調べるルートはサービス名の検索と連携モード・対応機能での絞り込みができ、絞り込んだ状態のURLを共有できる。普段使っているAIに聞くルートはSaaS名を渡すだけで対応状況が表で回答され、ヘルプセンターがAI向けにマークダウンを返す

全面刷新の背景:手動更新の一覧の限界

Adminaが連携できるSaaSは現在443サービス。ヘルプセンターの一覧には、連携停止中の14サービスを含めて457サービスを掲載しています。 これだけの情報を人の手で正確に保ち続けるのは、正直なところ無理があります。これまで一覧は外部の表サービス(Airtable)にデータを持ち、それをページに埋め込む形で運用していました。連携仕様の追加・変更のたびに手動で表を更新する必要があり、実際に掲載内容と連携仕様のずれが発生していました。 私はヘルプセンターの体験も含めてサービス提供だと考えています。プロダクトを使う上で、「分からないことがあったらすぐ調べられる」場所の出来はとても重要です。その1つとして「このSaaSってAdminaと連携できるのかな?」と思ったとき、画面で簡単に調べられること、AIに聞いて調べられること。その体験を作るために今回刷新しました。
連携可能SaaS一覧のページで「Google」と検索し、457件中7件に絞り込まれた表が表示されている画面。連携モード・機能・自動化の絞り込みが並び、表にはサービス名・連携モード・連携確認プラン・アカウントライフサイクルの各列と、右端に続く自動化列が見えている

連携可能SaaS一覧を「Google」で絞り込んだ画面

一覧画面でできるようになったこと

作り直した一覧では、次のことができるようになりました。
  • サービス名で検索:名前の一部を入力するだけで絞り込めます
  • 連携モードで絞り込み:APIキー、ID・パスワード、OAuthなどの方式で絞り込めます
  • 対応機能で絞り込み:アカウント作成やコスト管理など、使いたい機能で絞り込めます
  • 「連携停止中を除く」トグル:現在使えるサービスだけを表示できます
  • 拡大表示:行数・列数の多い表を画面いっぱいに広げて確認できます
  • 絞り込み状態のURL共有:URLが自動で変わるため「MDM連携が可能なSaaS一覧」を同僚に送ったり社内資料に貼ったりできます
見た目を変えただけでなく、絞り込み条件をURLへ反映できるようにするなど、実際の現場で使いやすい検索画面としました。

記載内容の正確性の総点検

見た目だけでなく書かれている中身も総点検しました。
  • 取得データの全件照合:実際の連携仕様と照らし合わせ、記載と実態が食い違う項目(例:一部サービスのメールアドレス)をAIも使って全件確認・修正しました
  • 一覧と個別ページの完全一致:一覧にあるが個別ページがない、個別ページだけあって一覧へ掲載されていない、といった漏れをすべて解消しました
  • 連携停止リストの実態反映:稼働中なのに停止扱いになっていたサービス、停止中なのに一覧へ載っていなかったサービスを、すべて実態に合わせて修正しました
あわせて、一覧と同じ7項目(連携モード・連携確認プラン・アカウントライフサイクル・自動化・取得データ・対応機能・備考)を全457サービスの個別ページにも掲載しました。一覧で気になるサービスを見つけて個別ページを開いたとき、同じ情報がその場で確認でき、一覧へ戻る往復がなくなります。サービス名の表記揺れ60件を修正し、サイドメニュー上で「連携停止中」をバッジ表示にしました。
15Fiveの個別ページに「連携仕様」セクションが表示され、連携モード・連携確認プラン・アカウントライフサイクル・自動化・取得データ・対応機能・備考の7項目が並んでいる画面。サイドメニューではAirtableに「連携停止中」のバッジが付いている

15Five の個別ページの「連携仕様」とサイドメニューの「連携停止中」バッジ

自動同期でずれない一覧へ

今回の刷新でいちばん重要なのが、連携情報の更新をAIによって自動化したことです。 これまでの手動転記をやめ、連携情報をプロダクトコードから自動で収集して一覧へ反映する形に変えました。これにより、人の更新作業が不要になっただけでなく、「更新し忘れて実装とヘルプセンターの情報がずれる」という事態が構造的に起きにくくなりました。
連携情報がヘルプセンターへ届くまでの流れをBefore・Afterで比較した図。Beforeは実装、連携情報を共有、手動転記、ヘルプセンターの各種ページの順で、更新し忘れると内容がずれる。Afterは実装、AIによる自動同期、ヘルプセンターの各種ページの順で、実装が変わればそのままページへ反映される

AIにとっても調べやすいヘルプセンター

もう1つの大きなポイントはAI対応です。 Adminaのヘルプセンターは、MintlifyというAIフレンドリーなドキュメンテーションサービスで構築し直しました。特徴的なのは、一般的なWebサイトのようにAIがHTMLを解析するのではなく、AIからのアクセスにはマークダウンが返り、ページの内容を把握しやすくなっていることです。 つまり、AIにとっても「調べやすい」ヘルプセンターになっているということです。 例えば、自社で使っている(使いたい)SaaS名をAIに渡して質問するだけで、対応状況をまとめてくれるようになりました。
AIへの質問例
GeminiにSaaS名を7つ渡して対応状況を質問し、SaaS名・対応状況・連携形式・主な機能の列を持つ表で回答が返ってきている画面

Gemini に SaaS 名を7つ渡して対応状況を尋ねた回答

推論が有効な多くのモデルでは MCP などを設定せずともこれぐらいは答えてくれるでしょう。 もちろん Notion AI などでも大丈夫です。 仕組み的にはAdminaのヘルプセンターのページに辿り着く→SaaS一覧ページを取得する→内容を把握した上で回答する、といった動きになります。 もし上記のプロンプトでうまく動かなくても、SaaS 一覧ページのURLを一緒に渡してあげれば動くはずです。 https://support.i.moneyforward.com/integrations/supported-saas

まとめ:ヘルプセンターの体験もサービスの一部

  • 一覧が検索・絞り込み・URL共有・拡大表示に対応し、人にとって使いやすくなりました
  • 記載内容を全件見直し、コードとの自動同期で実装とヘルプセンターの情報がずれにくくなりました
  • AIフレンドリーな構造により、AIに聞いて連携可否を調べられるようになりました
「このSaaS、Adminaと連携できるかな?」と思ったら、新しくなった一覧をのぞいてみたり、普段使っているAIに聞いてみてください。
最終更新日 2026年9月15日