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公開日: 2026 年 9 月 9 日
この記事は 2026 年 9 月時点の情報です。
Admina で連携できるサービスは 400 を超えていますが、「そもそも API が提供されていない SaaS」「Admina の管理者が SaaS の管理権限を持っておらず直接連携が難しいツール」も一定存在します。また、昨今は自社独自の社内ツールや OSS をセルフホストして運用しているケースも多いのではないでしょうか。 このような連携未対応のツールは「カスタムアプリ機能を使って手動や CSV で画面から登録し続けるしかない」と思われがちですが、実は「Google スプレッドシート連携(カスタムアプリ)」を使えば、初回設定後は Admina の画面を開くことなく、スプレッドシートにアカウント一覧を入れてもらうだけで Admina へアカウント情報を自動連携できます。
データソースに Google スプレッドシートを利用するため、Google スプレッドシートが利用可能な環境向けの手法となります。Microsoft 365 環境等で Google スプレッドシートが利用できない場合は、アカウントの一括登録(CSV インポート)をご活用ください。
今回はその全体構成と設定手順、運用のコツを解説します。

全体像:直接連携とスプレッドシート連携を組み合わせた全体構成

まず、Admina 上で「直接連携できる SaaS」と「直接連携できない SaaS(未対応ツール・内製ツール)」がどう共存して一元管理されるのか、全体アーキテクチャを整理します。 ポイントは、「従業員マスター(Google Workspace / Microsoft Entra ID / Okta など)が全アカウントの大元として存在している」という点です。 その上で下記の A、B の 2 パターンいずれかで各種 SaaS を登録します。
  • A. 直接連携できる SaaS: API 等で Admina がアカウント情報を自動取得します。
  • B. 直接連携できない SaaS: カスタムアプリとして登録し、CSV アップロードでアカウント情報を更新します。
従業員マスターを起点に、直接連携できるSaaSと直接連携できないSaaSの両方がAdminaのディレクトリへ集約される構成図。直接連携できるSaaSはAPI等でAdminaが自動取得し、直接連携できないSaaSはカスタムアプリとして登録してCSVアップロードで更新する。集約したあとはアラートによる退職アカウントの通知と、サーベイによる棚卸しを同じ画面で確認できる

直接連携とカスタムアプリを組み合わせた全体構成

カスタムアプリとしてアカウント情報を Admina に取り込むことで、A の直接連携 SaaS と同様に退職アカウントのアラート検知や棚卸しサーベイの管理対象に含めることができます。メールアドレスが一致していれば Admina ディレクトリ上の同一ユーザーに自動で名寄せされるため、すべて Admina の管理画面 1 箇所で完結します。 そしてこのカスタムアプリの B パターンにはスプレッドシート連携という機能があり、CSV を Admina の画面へあげる代わりに、スプレッドシートに貼り付けるだけで代替できます。 つまり、SaaS からエクスポートしたアカウント一覧をスプレッドシートに配置する作業のみで、Admina へのデータ取り込みは自動で行われる形になります。 「でも、スプレッドシートにデータを置くなら、Admina に CSV をアップロードするのと手間があまり変わらないのでは?」と思われるのではないでしょうか。 しかし、実際の運用を比べると大きな差があります。 CSV インポートでの運用では、SaaS からエクスポートした生データを Admina の指定フォーマットに合わせるため、「一度スプレッドシート上で列を並び替え・加工し、Admina 用 CSV として書き出してから Admina にログインして手動アップロードする」という多段階の手作業が発生していました。つまり、スプレッドシート上でのデータ作成までは元々行っていたケースがほとんどです。
CSVインポートとスプレッドシート連携の作業ステップを比較した図。CSVインポートでは、SaaSからエクスポート、シートに貼り付け、シートでフォーマット加工、CSV書き出し、手動アップロードの5ステップが手作業になる。Googleスプレッドシート連携では、SaaSからエクスポートとシートに貼り付けの2ステップまでは同じで、その先はAdminaが夜間に同期する

CSV インポートとスプレッドシート連携の作業の違い

スプレッドシート連携を使えば、AI による列マッピング機能によってフォーマット変換の手間がなくなるだけでなく、「CSV 書き出し → Admina 管理画面へログイン → ファイルアップロード」という一連の手作業が丸ごと自動化されます。スプレッドシート側を更新しておくだけで Admina へ自動反映されるため、手作業は 5 ステップから 2 ステップに減ります。
スプレッドシート連携まで含めた最終的な構成図。従業員マスターと直接連携できるSaaSは自動でAdminaのディレクトリへ反映される。直接連携できないSaaSはCSVインポートでGoogleスプレッドシートに取り込み、そのスプレッドシートから自動でAdminaのディレクトリへ反映される

スプレッドシート連携まで含めた最終的な構成

設定は 3 ステップ

設定自体はシンプルで、GAS(Google Apps Script)などのスクリプト開発は一切不要です。 事前準備として、次の 3 つを済ませておきます。
  • 外部共有が可能な Google ドライブにスプレッドシートを 1 つ用意する
  • SaaS からアカウント一覧を CSV でダウンロードしてインポートする(ヘッダーもそのまま使って OK)
  • Admina 専用アカウント(prod-sheets-reader@money-forward-itmc.iam.gserviceaccount.com)にシートを共有する(Admina は読み取りのみのため、閲覧者権限で十分です)
これらを済ませておけば、Admina 画面上での操作は以下の 3 ステップで完了します。
1

カスタムアプリを作成

サービス名・ワークスペース名を入力し、データソースに「Google スプレッドシート」を選択します。
2

スプレッドシートの URL を登録

事前準備したシートの URL を入力して連携開始します。
3

AI による列マッピングの確認

ヘッダー列に応じて AI が自動設定したマッピング先を確認し、インポート実行します。
画面ごとの詳しいキャプチャ付き設定手順や仕様については、以下のページにまとまっていますのでご参照ください。

導入後の運用は「月 1 回シートに貼るだけ」。やらなくていいことが増える

スプレッドシート連携の本当の価値は、「新しくやることが増える」ことではなく、「今までやっていたことをやめられる」ことにあります。導入後は、次の 3 つの作業が不要になります。
  1. 退職者の消込・行削除 → しなくていい
    従業員マスターが連携されていれば、退職アカウントは Admina が自動で検知してくれます。スプレッドシート側で「退職者を探して行を削除する」といったメンテナンスは不要です。SaaS から出力した最新一覧をそのまま置いておくだけで済みます。
  2. CSV のフォーマット加工 → しなくていい
    シートの 1 行目をヘッダー行にしておけば、SaaS 管理画面からダウンロードしたデータをそのまま貼り付けるだけです。AI がヘッダーを見てマッピング先を判定します。
  3. Admina へのログイン・手動アップロード → しなくていい
    シートを更新しておけば、あとは夜間の自動同期で Admina に反映されます。急ぎで反映したいときや棚卸しの直前だけ、手動の同期を使えば済みます。
残る作業は、「SaaS からエクスポートしたアカウント一覧をシートに貼る」だけです。現場管理の SaaS であれば、担当者に「月末にこのシートへ最新の一覧を貼り付けておいてください」とお願いする月 1 回のルーティンにしてしまえば、Admina の管理者は何もしなくても、翌朝には最新の状態に更新されています。

まとめ:未対応 SaaS も含めて Admina で一元管理しよう

「直接連携できない SaaS がある」というのは、規模を問わず多くの企業が直面する課題です。 しかし、Admina のスプレッドシート連携を活用すれば、未対応 SaaS も直接連携 SaaS と同じように Admina のディレクトリに集約し、下記のような Admina の便利な機能を活用できます。
  • 従業員マスターを起点に、全ツールの退職者の削除漏れアラートが 1 箇所に届く
  • サーベイ機能を使って、年に数回の全社 SaaS 棚卸しも Admina 上から各部門へ依頼・集約できる
Admina の管理者権限を現場に渡さず分業できるのもメリットです。作業担当者はスプレッドシートの編集権限さえあればよいため、現場の担当者に Admina のアカウントや権限を付与する必要がありません。Admina の管理者が直接管理していない「現場・部門主導の SaaS」を一元管理したい場合に便利です。 また、部門管理の SaaS であれば「直接連携に対応している SaaS でも、あえて直接連携せずにスプレッドシート連携(カスタムアプリ)で運用する」のも有力な選択肢です。直接連携は、連携設定を行った担当者の退職や異動に伴って接続が切れてしまうリスクがありますが、スプレッドシート連携であれば、シートにアカウント情報を貼り付ける運用を引き継ぐだけで安定して継続できます。 既に SaaS 管理台帳のスプレッドシートだけは作ってある、という場合はそのまま Admina に繋ぐだけで始められますので、未対応ツールの管理にお困りの方はぜひ試してみてください。

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最終更新日 2026年9月10日