この記事は 2026 年 10 月時点の情報です。
MDMのインベントリで分かることと分からないこと
MDM を運用していれば、社内の PC にどんなアプリケーションが入っているかは把握できます。ただ、とくに古いバージョンのデスクトップアプリの場合、「昔入れて放置していそう」という判断をしたことがあるのではないでしょうか。 インストール済みのアプリケーション一覧だけでは、過去に入れて放置しているのか、今も使っているのかを判別できません。入れたまま放置されて更新が止まっているだけのものも、攻撃される入口になりえます。さらに、更新が何らかの理由で失敗したまま使い続けられているなら、脆弱性を抱えた可能性が高い状態で業務に使われていることになります。 アプリの起動や利用時間を追える MDM 製品もありますが、標準機能で見えるかどうかは製品によって差があります。デスクトップアプリのシャドーIT/AI を検知するなら、「入っているか」ではなく「使われているか」を見るほうが実態に近づくので好ましいです。 MDM のインベントリで入っているものを、Admina Tracker で使われているものと突き合わせれば、「入れたまま忘れられているもの」と「業務で日常的に使われているもの」を切り分けられます。検出結果はシャドーITタブに並ぶ
Admina Tracker は PC にインストールして常駐するエージェントで、現在取得できるのはアプリケーション利用状況(フォアグラウンドで使用したアプリケーション)です。最前面で使われているアプリケーションの名前を取得します。 検出したアプリケーションは、Admina Extension で検出したサービスと同じ、インテグレーション 画面の シャドーIT タブに表示されます。カードには検出方法と利用人数が表示されます。
シャドーITタブに並んだ検出結果
検出結果を前にして何から手をつけるか
未承認のツールが 20 件並んだ画面を前にしても、全部に同じ熱量で対応できる時間なんてないのではないでしょうか。優先順位をつける必要があります。 ここで効くのが、カードに表示される利用人数です。多くの人が日常的に使っているものから先に対応し、利用者が 1〜2 人にとどまるものは後ろに回せます。 生成AIの利用ルールを整備する場面でも同じです。「許可したツール以外は使用禁止」と書くのは簡単ですが、実態を知らないまま線を引くと、現場がすでに使っているものを後から禁止することになります。何がどれくらい使われているかを踏まえてから、承認するもの・代替を案内するもの・止めるものを整理していくのがよいでしょう。MDM・Admina Extension・Admina Trackerの役割分担
Admina Tracker は MDM を置き換えるものではありません。端末のキッティングやポリシー適用、リモートワイプは MDM の役割です。Admina Tracker が受け持つのは、シャドーIT/AI を検知するための利用実態の把握です。
Admina Extension と Admina Tracker の守備範囲は、次のように分かれています。

